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機械抄き 下耕青さん

--------- アワガミに入ったきっかけはなんでしたか?
下さん 以前、スレートを製造する会社に勤めていました。
転勤の多い会社だったので、地元に戻りたかったこともあり、自宅近くで製造をしている会社を探していました。機械を使った製造の仕事に携わっていたので、それに似たような業務内容のところへ行きたいと思っていました。
和紙を製造する機械も以前の会社で使用していた機械と似ているところがあったので、仕事内容自体は自分にとってとても入り易かったです。
--------- 和紙を作っていて楽しいと思うのはどんな時ですか?
下さん きちんとした、規格通りのものが出来上がったときです。
順序よく、必要以上な手間をかけることなく効率的に紙が仕上がってくれたときですね。

機械抄き 下さん

--------- 反対に、大変だと思うのはどんなことですか?
下さん 全く同じ種類の紙を漉くときでも日によって出来が違うことがあって、なかなか原因究明出来ません・・・。
湿度やその日の原料の具合などにもよるのだと思うのですが、なかなか難しいです。

和紙の原料

--------- どのように和紙を使ってもらいたいですか?
下さん 使う人には洋紙とは違う使い方をしてもらいたいです。
せっかくの和紙なので、洋紙と同じように使うのではもったいないなあと思います。
和紙の風合いや良さを活かして、いろいろ楽しんでもらえたらいいなと思います。
--------- これからどんな和紙を作っていきたいですか?
下さん いろいろな種類の和紙を漉くのに木材パルプなどを混ぜて漉くことがありますが、パルプの多い和紙ではなくて、楮など和紙ならでは原料を多く使った、和紙らしさを出した和紙を漉いていきたいです。
そっちの方が作るのが難しいけどね(笑)。

機械抄き 下さん

東京オリンピック招致の立候補ファイル

下さんのつくった和紙が 東京オリンピック招致の立候補ファイルに使われました

下さん達機械抄きのチームがつくった和紙が2016年東京オリンピック招致の立候補ファイルに採用されました。アートディレクションは資生堂や無印良品などの広告もてがける新村則人さんです。