2016年10月31日、阿波手漉き和紙の製造技法が県無形文化財に指定され、
同技法の保持者として富士製紙企業組合 代表理事の藤森洋一が認定されました事をご報告致します。
同指定は藤森洋一の父親である藤森実が1970年に指定されていましたが、昨年の逝去に伴い解除となっておりました。
近年では、特に従事者ばかりでなく広く一般への手漉き和紙研修を通じ後継者の育成及び阿波和紙の普及に尽力しており、その活動を後押しされる通知となりました。
上記記事中で1968年には山川町での和紙製造業は藤森家1件となったとありますが、山川町だけでなく全国の和紙業者が衰退していきはじめた中、現在残っている藤森家も決して安穏だったわけではありません。
伝統技術を守るために守らなければならない多くのものがあります。
「伝統的技法に優れ、後進の養成や阿波和紙の普及に努めている事から指定が決まった」との記事からも、その伝統技法だけが無形文化財とその保持者ではないと解釈したいと思います。
今後とも、阿波手漉き和紙と私共の活動をあたたかくお見守り頂ければ幸いです。
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