阿波の紙作りは、8世紀初めに天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祭る忌部族が麻植の地(現在の徳島県吉野川市)に入国したときに始まるとされています。
その伝統を唯一継承する山川町に、(財)阿波和紙伝統産業会館が平成元年5月に誕生しました。
阿波和紙の啓蒙と継承を目的とした運営は、地道な活動にもかかわらず多くの方に愛され評価されています。
特に、内外からのアーティストを受け入れての作品制作の援助事業、毎年夏に行われる阿波和紙の技法を伝える手漉き和紙の研修事業や徳島県内の小学生を対象にした「デザインはがき展」などの展示事業は多くの称賛と熱い感動を生み出しています。
この作業スペースは、主に紙漉き職人が作業をする場所として使用しています。いろいろな紙の寸法に対応するため、大小さまざまな簀と桁を使って紙漉きを行っています。小さいものなら名刺のサイズから、大きいものは2mを越えるものまであります。またこのスペースは紙漉職人の養成と研修も兼ねて使用されています。
この実習スペースは来館者でご希望の方が手漉き和紙を漉くことができる体験実習の場です。小学生から大人の方までたくさんの方が手漉き体験をしてくださっており、ハガキや半紙を漉くことができます。また、徳島名産の藍を使い、藍染めの体験もできる設備もあります。→紙漉き体験のご案内
ギャラリーとして一般に解放している第1・第2展示室と、和紙に関する図書閲覧ができる多目的ホールがあります。第1展示室では和紙にちなんだ作品の展示や、カルチャー教室での先生、生徒さんの作品展などが催されています。
過去のビジティングアーティストに関する資料の保管と、ビジティングアーティストの制作の場としても利用されています。
→ビジティングアーティストについて
原料や用途による紙質の違い、他素材の漉き込みや染めなど、さまざまな個性と魅力を持った紙、またそれらを使ったステーショナリーやインテリアなどの日常生活品を集めて展示即売をしています。ミュージアムショップの商品はアワガミオンラインストアでもご購入いただけます。→アワガミオンラインストア
開館時間 | 午前9:00〜午後5:00 |
休館日 | 毎週月曜日(祝祭日の場合は火曜日) |
入館料 | 一般500円/学生400円/小中学生300円 20名以上の団体になると、それぞれ2割引になります |
住所 | 徳島県吉野川市山川町川東141 (→アクセスマップはこちら) |
展示について | 基本的に、1〜2ヶ月で展示の内容を入れ替えています。 |
その他 | その他施設利用に関する詳しいご案内はPDF書類に記載しています。 →阿波和紙伝統産業会館の利用規程(PDF) 申込書(PDF) |